変身遅れキュア

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変身遅れキュア(へんしんおくれきゅあ)とは、プリキュアシリーズの初期メンバーのうち、初変身がかなり遅いプリキュアを指す。

しかし、実際にはひろプリのメンバーは追加キュアも含めて全員が8話までに出演しており、またわんぷりの初期メンバー(と見込まれるキャラクター)は第1話に全員出演している。変身のタイミングが遅いだけで人物としての登場が極端に遅いというわけではない。

前置き[編集]

この記事は、元々同じ様な記述がピクシブ百科事典に存在していましたが、諸事情により掲載できなくなっています。

ケース1、キュアバタフライ[編集]

ひろがるスカイ!プリキュア』の登場人物、聖あげはに関して。 既に第一話OPやEDから登場している4号キュアでありながら、彼女のみプリキュア覚醒が18話までお預けと遅かった事に対するネタ発言。

ただ**本人や制作上には何の落ち度もなく**、これ自体**一部ファンの我儘不平不満に過ぎない**事、それを差し引いても後述のようにこの事を不快に思っているファンも少なからず存在する事も留意されたし。

理由についての考察[編集]

    • 放送時期による「遅々としている」という視聴者側の実感

この話をする前に「不平不満が出る」実情を語る上でどうしても触れなければならないのは**「クール」という単位についても軽く言及しておく必要がある**。 通常、**日本の放送業界の専門用語で「3カ月(四半期)≒1クール」**として扱われており、暗黙の了解に近いものとして**「初期メンバーは1クール目には登場する」「初期メンバーとして発表されなかったメンバーが追加メンバー」**という風潮がある。

現に、最近の歴代シリーズの追加戦士のデビュー月日においても、

と、7月ではなく6月中旬にデビューした追加戦士が続くことから、この可能性が後押しされていた。

※…デビューのタイミングとしては過去の追加戦士とほぼ同じタイミングだが、キュアフィナーレ東映アニメ不正アクセス事件による影響を考慮する必要がある(つまりフィナーレの本来の覚醒日はそれを除外した場合2022年6月5日の可能性も)。尚、話数に直すと18話でバタフライと同じ。

さらに登場順にクール換算すると「ウイングでギリギリ1クール終盤」という状態に加え「バタフライの登場時期ですら2クール目も中盤」という有様であり、明確に「初期メンバーで4人目のプリキュア」と告知されたメンバーではぶっちぎりで遅い。 仮に制作側が「他が明らかに早過ぎなんです」という詭弁に近い弁解をしたとしても「(あまりに差が開き過ぎているために)それでも遅過ぎる」「もはや先輩達を引き合いに出して(バタフライの登場の遅さを)正当化して良い段階ではない」などと視聴者側が納得する様な状況とは言い難く、一定数**「事前に告知された追加メンバー」と揶揄されたり誤解されても致し方無い**状況ではあったのだ。 現に**4号キュアの中には「追加メンバーとしての4人目」に限らず「初期メンバーとして紹介されてもキャラ紹介の序列やキャストクレジットでの表記や実際の登場順で『4人目』の定義がブレる」「正式にメンバーに加わったのは4番目だが、時系列には最初に登場」となるメンバーもいたりする**が、**それでも比較的早い段階(遅くても5〜6話辺りの1クール目の佳境)で登場していた**のでなおさらである。

キャラ立てを急ぐ必然性の無さ[編集]

メタな理由では前年から春映画が無いため、公開するまでにキャラ立てする必要が無いからと思われる。また、シリーズ構成の金月氏は上記と共に「**1年を通して最高の戦果をあげるため**」と当時のアニメ雑誌で語っている。 さらにメタ的なツッコミを入れるなら、今作の敵組織アンダーグ帝国の幹部は1クール目ではカバトンしか出て来なかった。前作『デリシャスパーティ♡プリキュア』でも、敵組織のブンドル団の敵幹部は**一人ずつしか攻めて来なかった**ので、「ブンドル団がいくら怪物を強化しても結果をイマイチ残せていない点から余り強そうに見えない(※コレについては後に真相が発覚する)」「([[洗脳>ジェントルー]]からの解放後から初変身が[[前例>キュアスカーレット]]に比べて遅いとは言え)ブンドル団から離脱し4人目のプリキュアとして覚醒したキュアフィナーレの加入は**戦力過剰**では」と言う意見があった。**[[敵の戦力が増えないのにプリキュアの味方の戦力ばかりが増える>ヌルゲー]]**のでは話に緊張感が無くなるのは当然であり、あげはの覚醒は[[新たな敵幹部>バッタモンダー]]が現れてからになるのではと推察される(因みにその幹部による[[怪物>ランボーグ]]の強さは対して変わっていない為、仮に今の段階で出したとしてもこっちもこっちで戦力過剰は否めない)。 一方で「悪役会議の排除」という観点から見ても、誰が見ても明確に判別出来るくらいに**脚本的な塩梅**(言うならば「陽動」と喩えられる、視聴者達を惹き付ける要素)**が上手く調整されているかは微妙**な状況であり「**悪役会議の尺を削った分、(過去作と比較して)かえって展開が間延びした様に感じた**」「**主人公サイドの掘り下げが足りていないのでは?**」と訝っている層もまた一定数はいるのが現状である。

視聴者からの反応[編集]

視聴者からは

  • 『ストーリーが纏まって丁度いい』
  • 『キャラクターがよく立ってる』
  • 『少しでも推しが長く眺めていられる』
  • 『敵組織に関する考察が捗るのは本作ならでは』

と好意的に評する声もある一方、

  • 『せめて1クール目の間に4人を変身させて欲しかった』
  • 『覚醒済の3人の活躍だけではマンネリになってしまい子供が飽きて番組から離れてしまう』
  • 『追加戦士であると明確にして、物語途中まで彼女の存在を隠した方がよかったのでは』
  • [[『キュアスカイよりも先に既にプリキュアであると言う設定にするべきだった』>0号キュア]]

と批判・指摘するなど、各所で[[賛否が分かれている。>賛否両論]] ただ前述の専用アイテムがある点から、その専用アイテムの販促のスケジュールの都合により初変身を遅めに設定した可能性もある。

[[売上や>ハピネスチャージプリキュア!]][[視聴率が>Go!プリンセスプリキュア]][[落ちた作品>ヒーリングっど♥プリキュア]]も幾つかある為、この辺りは、**制作サイドがいかに視聴者(特に子供)が飽きないようにする**か、その手腕が問われる所である(もっとも、ひろプリは3Q累計で前作より3億売り上げを落としているのであるが)。 最近では敵幹部やプリキュアの家族のキャスト公開を本放送のEDに公開する([[次回作>わんだふるぷりきゅあ!]]では[[プリキュアの協力者>兎山悟]]の[[キャスト>寺島拓篤]]を本放送のEDに公開している)のも視聴者(特に子供)が飽きないようにする対策なのかもしれない。

そして…[編集]

第15話、アンダーグ帝国第二の刺客バッタモンダーの策略により、今までとは格が違う強さの超巨大ランボーグが[[スカイランド>スカイランド(プリキュア)]]上空に出現した。 キュアウィングが傷つき戦えなくなり、キュアスカイキュアプリズムシャララ隊長の援護の下何とか超巨大ランボーグを浄化するが、シャララ隊長は行方不明に、バッタモンダーの術により国王夫妻は昏睡状態になってしまう。

エルを守るため、国王夫妻を目覚めさせる方法を調べるためにソラシド市に戻るソラ達だったが、今後も厳しい戦いが強いられるだろう。

    • さあ、お膳立ては整った…のか?**

バッタモンダー登場以降プリキュア達が苦戦する描写が増えていており、この時点でまだ3人の『ひろがるスカイプリキュア』チームには -3人必殺技が存在しない。 -盾キュアがいない。 と、チームバランスの問題点も浮き彫りになりつつある。

と、放送開始から4ヶ月が経ち、色々と心配をかけた視聴者の女児(大きなお友達)であったが…。

6月4日㈰ 「アゲアゲ!最強の保育士キュアバタフライ!!

遂に彼女は[[満を持して>万尾獅子]]、プリキュアに覚醒を果たすのであった!

結論[編集]

この回を振り返って登場が遅れた理由をメタありきで考察すると1クール目のカバトン健在の時点だと、最強の保育士を目指すあげはが**プリンセス・エルを守るだけではプリキュアになる動機として弱すぎる**、キュアウィングと異なり**戦力が過剰になる**事が理由と思われる。

ケース2:キュアリリアン[編集]

わんだふるぷりきゅあ!』の登場人物、キュアリリアンに関するネタ。 既に第1話OPから登場している初期メンバーでありながら、彼女も前作と同様、覚醒が6月以降までお預けと遅くなる見込みであることに対するネタ発言。


ファンからの評価[編集]

やはり前作同様、初期メンバーとしては極端に遅い初登場であるため、動揺の声が広がっている。YouTube内の考察動画内のコメントやX内のコメントでは「遅すぎてもはや追加戦士」「EDで2人だけしか踊ってなかったから嫌な予感はしていた」「ここまで引っ張るくらいなら1月にビジュアル公開しない方が良かったのではないか」との声で溢れかえっている。

余談[編集]

ちなみに、相方と既に予想されているキュアニャミーも[[第11話>山に潜む、巨大生物!?]]で顔見せし、[[第12話>私はキュアニャミー]]から本格的に登場と、初期メンバーかつ3号キュアとしては最も遅い登場となった。さらに、[[第13話>キュアニャミーを探せ!]]時点でもキュアリリアンと同様公式から変身者に関する情報が無いという形となっている。

その後の影響[編集]

キュアバタフライの件は色々と物議を醸したが、この時点で次回作の『わんだふるぷりきゅあ!』の製作が進んでおり(近年の各プリキュア作品は1年半~2年前の時点より企画が始まるため)メンバーの登場サイクル変更の手直しが難しく、同シリーズ登場のキュアニャミーキュアリリアンも、3月を過ぎても変身出来ていない状態のまま物語を進めざるを得なくなってしまった。一方で前期EDでは、最初期に変身するキュアワンダフルキュアフレンディのみ登場させるようにするなど、一定の配慮がなされている。

では、どうしてこうなったのか?[編集]

これはデリシャスパーティ♡プリキュアから春映画の枠が無くなり、3月中にメンバーを揃えなければならない商業的な制約が失われたことを踏まえての方針転換と見られ、『ひろプリ』のシリーズ構成金月龍之介氏は「1年を通して最高の戦果をあげるため」と当時のアニメ雑誌で語っている。

変身タイミングがずれたことにより作劇の幅は大きく拡がっており、これまで専ら庇護の対象であった友人が突然プリキュアとして並び立つことに戸惑ったり、プリキュアの力がなくとも戦いに関与することで勇敢さを示したりと、登場から間を置かずに変身するこれまでの定石では難しかった展開が多く盛り込まれている。

また変身タイミングに関わる制約が無くなったことは日常シーンの自由度にもつながっており、これまでのようにプリキュア化をきっかけになし崩し的にグループが形成されるのではなく、赤の他人がかけがえのない友人となっていくまでの過程を丁寧に描く余裕が生まれている。

商業的に見ると変身のタイミングを分散したことで関連アイテムの販売時期も拡がっており、その効果かはわからないが、これまで減少しがちだった第3四半期の玩具売上がひろプリでは維持されている(もっともこれは、シリーズ20周年による相乗効果や当時他のライバル番組が存在しなかった点もあるため、単純比較は出来ない)。