ピエリ守山

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琵琶湖クルージングモール ピエリ守山は、滋賀県守山市今浜町に所在する滋賀県内最大級のショッピングモール

大和システム・オウミ都市開発が共同開発し、大和システムが開業から2012年3月までは運営管理していたが、同月kodo.cc(コードードットシーシー)に売却。2013年8月にマイルストーンターンアラウンドマネジメントがピエリの運営会社の株式を取得した。

概要

1998年10月から2005年1月まで、伊藤忠商事系の会社が運営していたびわ湖わんわん王国の跡地を、大和システム・オウミ都市開発が2006年12月に取得。類設計室が設計、大林組の施工で、2007年11月に着工。計画・建設時までの仮称は琵琶湖・守山リゾートショッピングセンター、コンセプトは『豊かな自然にかこまれて1日を"クルージング"』としていた。

大和システム単独で運営する施設として2008年9月18日に仮開業ののち、同年9月20日に正式に開業した。開業当初の核テナントは、食品スーパーバロー、スポーツ用品店ヒマラヤ、靴販売店のABCマートなどで、約200の専門店で構成されるショッピングセンターとして開設し、開店時点の目標として年間来客数を約900万人・同売上を約180億円と見込んでいた。ピエリ守山の開業は近隣地区における大型店開業ラッシュの皮切りとなり、約2箇月後にはイオンモール草津フォレオ大津一里山などが開業している。

外壁はほぼ白色で統一されており、施設全体は豪華客船を模した外観となっている。施設には琵琶湖を眺めることができるテラスが設けられた。

イメージキャラクターとして「ゲンゴくん」(ゲンゴロウブナ)、「アユちゃん」(アユ)、「ナズマ船長」(ビワコオオナマズ)など、琵琶湖に生息する生物を模したキャラクターが設定されている。毎週土・日曜日には上記のキャラクターが館内を練り歩く「ピエリ・オールスターズパレード」が実施されていたが、2013年9月1日を最後に休止している。

経営悪化・度重なる売却と出店計画の挫折

開店前後にリーマン・ショックが発生。売却予定の延期と、その後の売却解約により、2010年10月の大和システム破綻につながった。

開業時は約200の店舗があったが、景気の悪化やその後開業・増築した周囲の大型商業施設との競合で店舗数の減少が進み、売却報道がされた2012年3月時点で約70店舗、2013年2月時点で約60店舗に減少したのち、同年9月23日限りでサンマルクカフェとアクアネームが閉店したことで8店舗、同年11月4日現在で4店舗にまで減少した。

2010年に民事再生法適用を申請していた大和システムは2012年1月、三重県の企業であるkodo.ccにピエリ守山を売却した。kodo.ccは施設を改装しスーパーマーケットホームセンター等の誘致を検討するとしていたが、2013年2月にホームセンターのアヤハディオと食品スーパーのハッピーテラダが出店することで合意を締結し、同年初夏に出店すると発表した。しかし、2013年9月の報道によると「最終的な契約に至らなかった」とし、出店が白紙になったことが明らかになった。

2013年9月25日付で、マイルストーンターンアラウンドマネジメントが、ピエリ運営会社のピエリパートナーズ株式を取得したことを発表し、同社はピエリ守山を「魅力的な商業施設として再生する」とした。また同日、マイルストーンターンアラウンドマネジメントとサムティが、ピエリの資産を運営するアンビエントガーデン守山に出資することも発表している。2013年10月2日から3日にかけての報道によると、2014年末から2015年初めにかけて100店から200店規模のショッピングセンターとしてリニューアルオープンする方針と、そのためのテナント誘致を計画しているとされる。

滋賀県最大級の商業施設、売却、新装開店へ。店舗激減、ネットで話題に

2008年滋賀県内最大級の商業施設としてオープンしたものの入居店舗が激減していた「ピエリ守山」(守山市今浜町)について、三重県四日市市の運営会社が82013年月に別会社と売却契約を結んだことが分かった。

関係者によると今後は建物はそのまま残し、200店舗が入居する商業施設として再生する方針。2014年末から2015年初頭のリニューアルオープンを目指して店舗の誘致を進めるという。

ピエリは、大阪市の不動産会社が2008年9月にオープンした。約13万3000平方メートルの敷地に鉄骨2階建て延べ7万5000平方メートルの店舗、約3000台分の駐車場を備え、当初は約180店舗が入居していた。

ところが、県内に同種の大型商業施設が相次いで開店したことなどから客足が遠のき、店舗数も減少。2012年1月に運営会社に売却され、大型ホームセンターやスーパーなどの出店も検討されたが合意には至らなかった。現在はペットショップやカフェなど6店舗だけとなり、広い店舗の閑散とした様子はインターネット上などで話題になっていた。

ピエリの売却先は、東京都千代田区の経営コンサルタント会社と大阪市不動産会社で作る合同会社「アンビエントガーデン守山」。

不動産会社の担当者は「厳しい状況なのは理解しているが、施設はきれいで管理状態も良く、十分に再生できると判断した。琵琶湖岸にあるイメージを生かして、魅力的なテナントを呼び込みたい」と説明。

ピエリで買い物をしていた大津市の伊藤晴子さん(78)は「開店した時は人であふれていたのに、さっぱり店がなくなっていてビックリした。きれいな建物がもったいないので、またにぎわってほしい」と話していた。

沿革

  • 2007年平成19年)11月 - 大林組により建物工事を着工。
  • 2008年(平成20年)
  • 2012年(平成24年)1月 - kodo.ccに売却。
  • 2013年(平成25年)8月 - マイルストーンターンアラウンドマネジメントが運営会社の株式を取得。

2013年現在の状況

滋賀県守山市にある大型モール「ピリエ守山」。県内最大級のモールとして、初日から5万人の来場を記録するなど大盛況をしていた。ところが、開業から数年経った今、現在はすさまじい過疎化をしている。

2008年、200テナントをひっさげ満を持して開業したピエリ守山

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「店が全くない。 異様な光景」現在のピエリ守山

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フロア構成

開業当初のフロア構成は以下のとおり。なお、テナント撤退にともない現在は閉鎖されている部分がある。 出店テナントの現況については公式サイト「ショップガイド」を参照。

  • 1F - 専門店街、テラス、ピエリ守山港(かつて琵琶湖汽船遊覧船が寄港していた)
  • 2F - 専門店街、フードコート、レストラン街、展望テラス
  • RF - 屋上駐車場
  • R2F - 虹の展望台(屋上展望デッキ)

立地

琵琶湖大橋および滋賀県道559号(湖岸道路)沿いに立地している。開業前に休日の来店車両を11,000台と予測したモール側は、琵琶湖大橋東詰交差点や湖岸道路を経由せずに直接駐車場へ出入りできるよう立体交差道路を新設、店舗周辺道路の車線拡幅を行った。

近隣の商業施設との競合

2009年時点で、当時の報道で滋賀県南部は京都市大阪市ベッドタウンとしてマンション建設が相次き、人口が増加していた。2008年から2010年にかけて、滋賀県南部で大型店の出店ラッシュになっていた。

同時期に開業・リニューアルした商業施設

当モールが開業した2008年秋季は、滋賀県南部を中心に多数の複合商業施設が開業またはリニューアルを行っている。

施設名 開店日 核テナント
(当時)
店舗数 予想来場者数 備考
参考
ピエリ守山
9月20日 専門店196店 平日2 - 3万人
休日5万人
 
イオンモール草津 11月26日 サティ 専門店186店 平日2万人
休日5万人
エイスクエア 11月14日
リニューアル
アル・プラザ草津 核テナント3店
専門店34店
平日2.2万人
休日3.5万人
フォレオ大津一里山 11月21日 核テナント5店
専門店100店
平日1万人
休日2万人
アル・プラザ堅田 11月28日 アル・プラザ アル・プラザと
専門店60店
平日7000人
休日9000人

交通

  • 公共交通機関
  • 船舶
    • 琵琶湖汽船「琵琶湖大橋クルーズ」の遊覧船が、対岸にある琵琶湖大橋港に寄港する。かつては、当モール内の「ピエリ守山港」に寄港していた。
  • 自動車
    • 国道477号利用の場合、琵琶湖大橋料金所付近より。
    • 湖岸道路利用の場合、琵琶湖大橋東詰交差点を北上。
      いずれも、施設駐車場へは各方面から左折で入場できる。

外部リンク